海外へ移籍するサッカー選手が増えている
日本は1990年代前半までは選手の海外移籍はほとんどなかったものの、1990年代後半から年を追うごとに海外移籍をする選手が増えています。その影響もあり、ワールドカップでベスト16に入れるチームにはなってきていますが、それ以上のレベルにはなかなか達することが出来ず、足踏み状態が続いています。
一方、ブラジルやアルゼンチンなどは日本同様に欧州に沢山の選手を輩出していますが、こういった国々はワールドカップで毎回優勝候補に挙げられる世界の強豪サッカー国であり続けています。では、南米強豪と日本では何が違うかというと、やはり根本的な技術レベルが違うという問題があります。そして、選手の育成面で指導者は大きなキーパーソンとなりますが、南米強豪国では欧州で様々な経験をした人が多いのに対し日本ではそういった人は少数です。そのため、今のレベルを超えるにはもっと選手が海外の競合リーグに移籍して日本と競合国との差をリアルに体感し、彼らが引退した後に指導者となって後輩を育成するという日本の指導者全体のレベルを上げる必要があります。
そのことにより、一人一人の技術レベルを底上げでき、まず日本のJリーグのレベルの向上が期待できます。そして、海外移籍する前からレベルの高いリーグで鍛えられてきた能力の高い選手が海外に出て、ブラジルやアルゼンチンの選手のように世界のビッグクラブでプレーするようになれれば、世界の競合国になっていけるでしょう。